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心が病んで引きこもりになってしまった就活生を救った「ネガポジ流就職活動」 とは?

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就職するにあたって、多くの学生が悩むのが
「会社選び」の問題です。

就職したいと選んだ会社の採用試験に落ち、
鬱になってしまう学生も少なくありません。

NPO法人「若者就職支援協会」の理事長であり、
『最悪から学ぶ 世渡りの強化書』(日本経済新聞出版社/刊)の著者である
キャリア・カウンセラーの黒沢一樹さんは、就職活動は

「会社選びの選択肢を広げることが大切」

だと言います。

この記事では、就職活動に悩み、
心を病んでしまったある女性の例をご紹介します。


「就職は関西で」と決めていた女性

A子さんは、関西の大学に通っていて、

「就職は関西で」

と決めていました。

無事に京都の企業から内定をもらいましたが、
事情があって、大学卒業間近に内定を辞退しました。

そして実家のある東京に戻りましたが、
心が病んで引きこもりの様になってしまいました。

実はA子さんは、関西の大学生活が楽しかったため、いつの間にか

「関西はいい。そして関東は悪い」

という図式を自分の中で作り上げてしまっていたのです。

会社選びの選択肢を増やすネガポジ・メソッド4つの質問

そんなA子さんに対し、
キャリア・カウンセラーの黒沢一樹さんは
ネガポジ・メソッドを使って
企業選びの選択肢を増やすことにしました。

具体的には、下記の4つの質問を投げかけました。

1.「できないこと」は何か

2.「やりたくないこと」は何か

3.「できること」は何か

4.「やりたいこと」は何か

ポイントは、1.や2.のネガティブな面を
先に聞くことです。

そうすることで、

「できないこと」以外は全部が「できること」

「やりたくないこと」以外は全部が「やりたいこと」

だと考えられるようになり、

一気に選択肢が広がります。

このように、ネガティブなことを先に考えて、
それ以外はすべてポジティブだと捉えるのが
黒沢一樹さんが提唱するネガポジ・メソッドの考え方です。

こだわりすぎの場合は、悪いところを挙げてみる

会社選びをする上で、適度な「こだわり」は
会社を見つけ出すのに有効です。

しかし、こだわりすぎてしまうと、
行きたい会社が少なくなってしまい、
選択肢がなくなって困ってしまうことがあります。

A子さんは関西に強いこだわりがありました。

そこで、キャリア・カウンセラーの黒沢一樹さんはA子さんに

・関東のいいところと悪いところ

・関西のいいところと悪いところ

を聞いていきました。

この時のポイントも、ポジティブな

「関東のいいところ」

から聞くのではなく、

ネガティブな

「関東の悪いところ」

から聞くことです。

そして、

「悪いところ以外はすべていいところだ」

とするネガポジ・メソッドを伝え、

「関東の悪いところは何か?」

と聞いて挙がってきたこと以外は、
すべてがいいところだと考えてもらいました。

すると、A子さんが気づくことができなかった
関東の良いところがたくさん見つかるようになったのです。

選択肢を増やしただけで問題が解決

結果、A子さんは

「関東で働くのも悪くない」

と思えるようになり、関東での就職活動をはじめ、
すんなり関東の会社に就職が決定しました。

A子さんは自分で自分に

「関西で就職しなければならない」

という呪いをかけていたのです。

「こうしたい」「これがいい」

と思うことはいいことのように思えますが
逆に自分の首を絞め、挙句の果てに心が病んでしまうこともあります。

だからこそ、ネガポジ・メソッドを使って、
あえてベストを回避したり、あえて諦めるという決断をしたりすることで
常に選択肢を多く持つことがとても重要なのです。

『最悪から学ぶ 世渡りの強化書』(日本経済新聞出版社/刊)には、
今回紹介した「ネガポジ流就職活動」について詳しく書かれています。

また、「ネガポジ流人間関係づくり」「心が折れないための知恵」など、
ネガポジ・メソッドを様々な場面で使いこなす知恵が満載です。

悩んでしまった時にはネガポジ・メソッドを使って
選択肢を増やしていきましょう。


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